「右クリック禁止」に戸惑う

クライアントから、ある画像を「右クリック禁止」にしてほしい、との依頼があった。そのとき僕が感じた気持ちをひとことで言い表すのは難しい。それはいらだちでもあり、無力感でもある。

僕たち Web デザイナーは「右クリック禁止」がいかにバカげたギミックかを知っている。でも、クライアントが本当に心を痛めているとしたら? 「私の描いた絵が誰かのハードディスクに保存されてしまったら…」「見ず知らずのサイトからいつの間にかリンクされてしまったら…」そう考えると夜も眠れないんだとしたら? 彼らにその要望がいかに的外れなものであるかを説くことは、はたしてベストの選択だろうか?